上部消化管内視鏡検査による事故で最も気をつけないといけないものは、検査前などに使う薬剤に対するアレルギー反応です。特にのどの麻酔に使うキシロカインビスカスなどに含まれる「キシロカイン」に対するアレルギーは急激なショックをおこして命に関わる場合もあります。これは歯の治療などでも使われる局所麻酔薬ですが、今までにアレルギーをおこしたことのある方は検査予約前に必ずお申し出下さい。なおキシロカインにアレルギーがある患者様の検査をする場合には、のどの麻酔をせず、強い安定剤で眠っていただいている間に検査をすることも可能です。詳しくは、検査予約時に医師または看護師におたずね下さい。
検査中の事故には、出血や穿孔(食道、胃、十二指腸の壁に穴があくこと)などが報告されていますがごくまれで、日本全国で検査を受けた方の約0.007%と報告されています。このようなことのないように慎重に検査を行いますが万一、このような重篤な合併症が発生した場合には、輸血や手術も考慮した治療を適切にかつ迅速におこないます。なお、検査が終了したあとで吐血・黒色便・持続する腹痛などがありましたら、すぐにご連絡ください。